岩国で絶景を見るならここがおすすめ!岩国城とロープウェイ / Great view of Iwakuni in Yamaguchi, Iwakuni Castle & Ropeway
錦帯橋があまりにも有名なので、岩国城には行かずに、次の観光地に行ってしまう人もいるかと思います。
でも、実はこの岩国城には、行った人だけに与えられる素晴らしい特権が待っているんです。天守閣から眼下に広がる素晴らしパノラマを眺めると、下々の者には味わえないお殿様になった気分になれます。
岩国城は、1608年に初代岩国藩主の吉川広家(きっかわひろいえ)によって築かれた山城でした。しかし当時の一国一城制度のせいで、築城後わずか7年で取り壊された悲劇の城で、1962年に展望の良い東側に復元されたました。なので素晴らしい景色を天守閣から見る事ができます。
岩国城には、吉香公園に隣接している岩国美術館の前にあるロープウェイ乗り場(錦帯橋から徒歩約10分)から、ゴンドラに乗って行けます。ゴンドラに乗ると、なぜか遊園地にいったようにワクワクしてしまいます。威厳のあるおじいさんだって、きっと子供のようにドキドキしているはずです。
錦帯橋を渡る時に入橋料だけ払わずに、ロープウェイの乗車券と岩国城の入場料がセットになったセット券を買っておくと、安くなるのでおすすめです。
ロープウェイが到着したところから、すでに素晴らしい眺めです。錦川と錦帯橋、吉香公園が見えます。200mの城山の山頂駅まで、約3分で一気に上ります。
ここから岩国城へは、ゆるい坂道を5分ほど歩いて登ります。左に広い道、右に山道と、二通りの行き方があって、山道を行くと、大手門跡や当時の石垣などが見られ、広い道を行くと、大釣井(おおつるい)という井戸があります。
途中にある大釣井です。これは、お城で使用する水を確保する為に造られた井戸ですが、実は、非常時に武器を隠したり、脱出したりできる横穴があったようです。そういう秘密の抜け道を想像すると、少し心が惹かれます。
岩国城は、とても変わった形をしたお城です。建物の上部と下部の作りが異なっていて、天守閣が展望台のように乗っている感じです。しかも下の階より上の階が張り出していて、南蛮造り(なんばんづくり)と呼ばれる建築様式だそうです。バランスが絶妙で面白い形をしています。
違う角度から見ると、また違った美しさがあります。
岩国は、石がたくさん採れたので、岩のある国、岩国となったらしいです。河原もそうですが、本当にあちらこちらでたくさんの石を見た気がします。
天守閣からの眺めは、錦帯橋、旧城下町、瀬戸内海、遠くの山々が全て見渡せます。心の中でタイムスリップして、実際そんな事にはなったら恐ろし過ぎて逃げ出したくなりますが、遠くから攻めて来る軍勢を眺める殿様になったつもりで眺めてみてください。錦川が天然のお堀の役目をしていて、なぜここに城を築いたのかよくわかります。
帰りのケーブルカーの中から見た風景も美しく、錦帯橋が、いかに美しい橋か再認識することでしょう。
岩国に観光に来て、この風景を見ずに帰るのは、本当に残念だと思います。錦帯橋を見に来たら、必ず岩国城にも行ってみてくださいね。