広島の世界遺産で大人気の観光スポット宮島!ここは絶対はずせない / World Heritage – Miyajima in Hiroshima, Absolutely a popular tourist spot for foreigners
私が広島に行った頃は、日本は観光ブームで、あまりの欧米人観光客の多さに、本当に驚きました。
日本の都市や観光地で、アジア人観光客をたくさん見かけるようになって何年も経ちますが、広島に来てみたら、そのアジア人観光客より、あっちにもこっちにも、すごい数の欧米人が観光していて、びっくり仰天してしまいました。
地元の人に聞くと、欧米人観光客の方がアジア人観光客より多いぐらいだと言っていました。オバマ大統領が広島を訪問した頃から、欧米人観光客が飛躍的に増えたらしいです。
欧米人から見ると、東洋の神秘を日本人よりより強烈に感じます。日本の皆さんも、少し違う視点で見てみると、神秘さが増すかも知れません。
広島には見どころがたくさんあるのですが、日本の歴史や文化を感じられて美しいスポットと言えば、やはり宮島が一番ではないでしょうか?
宮島は、本州側の宮島口からフェリーに乗って約10分で簡単に行ける島です。しかも、往復がたった360円と激安です。
日中は15分おきに運航していて便利です。宮島口には、広島駅からJRで約30分で、運賃は410円です。駅からフェリー乗り場まで、地下道を通って徒歩5分ぐらいです。
広島駅から宮島口行きの路面電車に乗ると、260円で安く行けますが、70分もかかります。ただ、広島の繁華街や原爆ドーム前も通るので、広島の街を見ながらのんびり行きたい人にはおすすめです。
路面電車の宮島口駅はフェリー乗り場のすぐ側ですので、広島を観光中に、また広島駅に戻ってJRに乗る事を考えれば、路面電車で行っても時間的に大差がないかも知れません。
フェリーを降りたら右方向に行くと、世界文化遺産の厳島神社(いつくしまじんじゃ)にたどり着けます。
JR宮島フェリーは、日中の宮島行きの便は、水中に立つ有名な大鳥居に接近するコースを通るので、進行方向の右側に注意しておいてください。
本社拝殿から200m沖に立つ、高さ16メートルの大鳥居は、腐りにくい楠木(クスノキ)の天然木からできていて、世界文化遺産です。
根元は海底に埋め込まれているわけではなく、自分の重みだけで立っていて、色々な工夫が施されているため、地震や台風にもビクともしません。
満潮時は海中に、干潮時は神社と陸続きになって間近で見る事ができます。
宮島には、野生の鹿をあちこちで見かけます。奈良の鹿のように餌をあげることは禁止されています。できるだけ野生に近い状態にしておく為だそうです。
フェリー乗り場の近くにいる鹿は、人に慣れているようで、のんびりと、お店の営業妨害をしていました。
石の鳥居をくぐってどんどん進んで行きましょう。
表参道商店街を通り抜けて、厳島神社に向かいますが、商店街には土産物屋、焼き牡蠣や穴子の名物料理の店が連なっていますので、帰りに立ち寄りってみてください。参道のにぎやかな雰囲気が楽しめます。
宮島のお神輿には、巨大なしゃもじが乗っています。とても不思議なお神輿ですが、じゃもじの発祥の地の宮島は、今でも日本一の木製しゃもじの産地です。
今から200年以上前に、ご神木で作ったしゃもじを参拝者に売り出したところ、福運を招くと評判になったのが始まりのようです。
厳島神社の起源は、6世紀末で、その頃から宮島は神の島として崇められていたため、陸地に建てるのは畏れ多いと、潮の満ち引きする海岸線上に建てられました。それから約600年後、平清盛(たいらのきよもり)によって、現在の優美な社殿が建築されました。
これだけの観光に観光地ありながら、この静寂を感じる空間!
観光客はたくさん訪れますが、本来は神様を祀る神社ですので、失礼のないように気を付けたいですね。
この日は祭りごとがあったようで、獅子舞が奉納されていました。
社殿にかかる反橋(そりばし)は、天皇の勅使(天皇のおつかい)が参拝する際は、この橋を渡って来たとのことです。この橋は、重要文化財の橋の中でも最古の橋です。
こんなにも反り返った滑り台のような橋を、どうやって渡ったのか不思議に思って見ていましたが、実際にはこの上に階段を乗せて使用したそうです。
面白い形をしています。欄干につかまって必死に渡ったのかと思っていましたので、安心しました(笑)
どの角度から見ても美しく、絵になります。上の方には約500年前に建てられた多宝塔が見えます。四角い屋根にずんぐりと丸い胴で特徴のある形をしています。二重の塔とも言われています。春には桜に囲まれて、より美しく見えるそうです。
厳島神社を裏側から回って行くと、高台に向かう階段がありますので、登って行くと高さ27mの五重塔があります。
1407年に建てられ、日本の和の様式と中国の唐の様式が融合した見事な建築物です。こちらも国の重要文化財に指定されています。
五重塔の向かい側には、豊国神社があります。赤い五重塔とは対照的な、木の自然な風合いに違った美を感じるこの建物は、千畳閣とも言われ、宮島で一番大きな建物です。豊臣秀吉が毎月お経を読ませる為に造られたお堂ですが、秀吉の死によって未完成のままになっているそうです。畳が857枚敷くことができる広さがあるので、千畳閣と呼ばれているそうです。
宮島には他にも、紅葉で有名な紅葉谷公園や、素晴らしい景色のロープウエーなど、見どころがたくさんありますので、厳島神社の満潮時と干潮時の間の時間を使って、丸一日楽しんでくださいね。