移動中も楽しめる阪九フェリーに乗ろう!大阪・神戸と福岡を結ぶフェリーをご紹介します / Let’s get on the Hankyu Ferry, which you can enjoy while traveling! The Ferry that connects Osaka/Kobe and Fukuoka
自宅から車で行くにはちょっと遠い旅行先では、現地で車をレンタルするという選択肢もありますが、フェリーに車を載せて行くと、船旅も楽しめて旅行が2倍楽しくなるのでおすすめです。もちろん車なしでも、港への交通手段がちゃんとありますので、ミニクルーズが楽しめるいつもとちょっと違うフェリーの旅はおすすめです。
阪九フェリーでは、九州の玄関口、北九州の新門司港から泉大津港(大阪)と六甲アイランド(神戸)を結ぶ2航路が運航されています。どの航路も出港は夕方で早朝に到着するので、寝ている間に目的地に運んでくれるのでとても便利です。
ちょっとしたミニクルーズ感覚の船旅が楽しめる、阪九フェリーをご紹介しましょう。
就航船は「いずみ」「ひびき」「せっつ」「やまと」の4隻で、若干の違いがありますが、どれも同じような大きさと設備を備えています。
双子のように2隻づつ「いずみ」と「ひびき」は同じ船内設備で、「せっつ」と「やまと」が同じ船内設備です。今回は、新門司港と泉大津間をひびきで往復して来ました。
乗船すると5階のロビーに到着します。吹き抜けになっていてエレベーターと階段で7階まで行くことができます。客室や様々な設備は、5階、6階、7階にあるのでその範囲で行動することになります。
5階には、案内所、売店、ゲームコーナー、カラオケルーム、キッズルーム、ペットルーム、授乳室などがあります。
また、客室、自動販売機、喫煙ルームは各階にあります。
6階にはレストラン、展望ルーム、プロムナードがあって、ゆったりとしたソファーでくつろぐこともできます。
レストランは、セルフサービスで、和食・洋食・中華とバラエティ豊かなメニューが揃っています。ただ、作り置きのメニューの味はまあまあで、格別というわけではありませんでした。このフェリーで唯一残念に思った点が、レストランのメニューでしょうか。もっと出来立てのメニューがあれば良いと思いました。
でも、せっかくの船旅を楽しむために、やはり次回乗船した時もレストランを利用して、季節の限定メニューなどのおいしいものを見つけようかと思っています。
また、営業時間ですが、夕食は、出港時刻の17時30分から20時まで、朝食は5時から入港前までで、短時間の営業なので、レストランを利用される方は、食べそびれないように気を付けましょう。
7階には何と言っても、露天風呂が大好きな私にとって嬉しい設備、露天風呂付き大浴場があります。ヨーロッパでのフェリーの旅では絶対に味わえない贅沢が、阪九フェリーでは体験できます。
また、7階からは、広いデッキに出られる出口がありますので、デッキで船旅の醍醐味を味わいましょう。
デッキに出るおすすめの時間帯は、出港時、夕暮れ時、そして、明石海峡大橋の下を通過する時です。橋の下をフェリーの煙突がすれすれに通過する様子は迫力満点で、ライトアップされた明石海峡大橋はとても美しく雄大です。
泉大津からだと出港して1時間ほどで明石海峡大橋付近に着きますので、通過する時間はチェックしておきましょう。
7階の大浴場は、朝夕に無料で入れる展望浴場で、内湯の大きな窓から瀬戸内海を眺めながら贅沢な時間が過ごせます。流れゆく島々や夜景を楽しみながら湯舟につかり、露天風呂から星をながめたり、海を見下ろす絶景を楽しんだりできるのは、船旅ならではの特典です。
利用時間は、乗船時から22時までと、朝4時30分から入港前までですが、シャワールームは常時利用できます。
今回は、私の友人の船長さんが操縦する船に乗船しました。船長さんとは、友人の紹介で知り合ったのですが、一緒に飲むと、私のハイテンションに付き合って盛り上がってくれる、とても楽しい人なのですが、船上ではりりしく、緊張感をもって勤務しているのが伝わって来て、立派な姿に感動しました。
どちらが本来の姿なのかは謎ですが、皆さんの安全を第一に考えてくれている頼もしい船長さんであることは保証します。
船長さんが休憩に入るタイミングで操縦室も案内してもらい見学することができました。普段見る事のできない景色に感動しました
ハイテクな機器がたくさん並んでいて、コンピュータールームのようです。レーダーには、ほとんどが漁船とのことですが無数の船が映っていて、海面にも明かりがあちらこちらに見えます。それに加えてたくさんの島々や岩礁のある瀬戸内海は、とても緊張する航路なんだろうと思いました。
今回は、なんとスイートに宿泊しました。スイートには、無料のお茶やお水の入った冷蔵庫、テレビなども完備していて、窓も2つあり広々としています。
客室のグレードは、スタンダード(和室)、スタンダード(洋室)、デラックス(洋室4人部屋)、デラックス(シングル)、デラックス(和室/洋室2人部屋/デラックス和洋室)、スイート、ロイヤルとなっています。
部屋には広いバスルームも付いていて、快適に過ごせました。
浴衣が用意してあったので、浴衣を着て同じ階にある大浴場に行き、まるで温泉旅館に滞在しているようでした。
スイートには大画面のテレビもついていて、地上波は見れないところもありますが、BS放送もあるので、映画を観ながら売店で買っておいた冷えたビールを冷蔵庫から取り出して、極上のひと時を過ごしました。
沿岸や島々に灯る明かりが、きらきらと揺らめきいて流れていく様子が窓に映り、波が穏やかな瀬戸内海の船旅は快適で、とても楽しめた阪九フェリーの旅を、みなさんも一度経験してみませんか。