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広島で絶対に行くべき観光スポット!まずはここから始めよう!  / Must see sightseeig spots in Hiroshima! Let’s start here!

2022/05/27
 
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スイスから日本に移住して来ました。世界中を旅しましたが、一番住みたい街として福岡を選びました。海、自然、美しいもの、楽しい事が大好きで、愛車の上にテントを積んで、日本中を旅してみたいと思っています。
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広島を初めて訪れる人に、必ず行ってほしい場所があります。世界中でここだけの特別な場所、それは原爆ドームと広島平和記念館です。

映像で見るだけでは感じられない、そのものすごい空気感を、世界中の人々に感じてほしいと思った場所で、耐えがたい重さに潰されそうになりますが、人生に一度は訪れる価値がある場所です。

広島でまず驚いたのは、他の観光地と違って欧米人の観光客がとても多く、アジア人観光客を圧倒するほど、たくさんの欧米人が観光していることでした。欧米人観光客の後ろについて行けば、迷わず次の観光地に到着するほどです。

タクシーの運転手に聞いたところ、オバマ大統領が広島を訪問した頃から、飛躍的に欧米人の観光客が広島を訪れるようになった、と言っていました。オバマ大統領が成し遂げた、数少ない良い事のひとつでしょう(笑)

原爆ドームに行くには、広島駅から広電路面電車で簡単に行けます。

2号線の宮島口行き、または、6号線の江波(えば)行きに乗って9番目の駅、原爆ドーム前で下車します。所要時間は、約20分ぐらいです。

路面電車の料金は市内一律190円で、降りる時にお釣りが出ないようにピッタリの金額を料金箱にいれます。小銭がなくても、車内には両替機もあり、車掌もいますので大丈夫です。600円の一日券もありますので、色々な所に行く予定の人にはそちらの方がお得です。

私は、この原爆ドームの前に立った瞬間から、全ての精力を吸い取られてしまったような無力感に襲われて、一日券であちらこちらを回るほどの元気はありませんでしたが。

この原爆ドームの横の建物は、2016年に完成した新たな人気スポットのおりづるタワーがあります。ここの屋上展望台は、全面ウッドデッキの幻想的な空間から、原爆ドームや平和記念公園、広島市内から宮島まで見渡せます。

原爆ドームから橋を渡った対岸には、平和記念公園があります。

公園内の平和の鐘には、鐘の表面に国境のない世界地図が浮き彫りにされていて、世界はひとつという意味が込められています。だれでも自由につくことができますので、平和への願いを込めて、鐘をついてみるのも良いかもしれません。

原爆の子の像は、高さ9mの頂上に折り鶴を持つ少女のブロンズ像が立っていて、平和な未来への夢を託すために建てられました。

後ろ側には、色々な所から贈られた折り鶴がぎっしりと飾られています。この日は、小学生の一団が、この像の前で平和への誓いを唱えていました。

原爆が落とされたその日、この川にどれだけの焼きただれた人々が浮かんでいたのかと思うと、悲しみでいっぱいになります。

私の両親は、旧チェコスロバキア出身で、ソ連軍がプラハに進軍してきて、今夜12時に国境が閉じられるというその1時間前に国境を越えて、スイスに亡命しました。私はその時、母のお腹の中にいて、スイスで生まれました。

第二次世界大戦中は、祖父母が地下室に何人ものユダヤ人をかくまっていました。祖母はオーストリアの血筋なので、ドイツ軍にあまり監視を受けなかったのですが、もし見つかったらただではすまなっかたことでしょう。

逃げ延びようと祖父母の家から出て行った人々は、その後ほとんどの人が殺されてしまいましたが、最後まで地下室に残った人々は、その後建国されたイスラエルに渡りました。私が子供の頃、スイスにいた祖母を見つけ出して、お礼を言いに訪ねて来たのを覚えています。

私にその勇気があるかどうかはわかりません。ただ、今まで良い隣人だった人が人々が、ある日理由もなく命の危険にさらされているのに、助けないわけにはいかないでしょう、と言った祖母の言葉を忘れないようにしたいと思います。

原爆死没者慰霊碑の向こうに、平和の灯と原爆ドームが見えます。

平和の灯は、核兵器が地球上から姿を消す日まで燃やし続けようという願いを込めて、1964年から燃やし続けられています。

私が死ぬまでに、そんな日は当分やって来ないと思われる世界情勢なので、私は日本に、他国に侵略されない強い国であってほしいと願っています。

スイスは中立で、平和な国だと思われていますが、国民一人当たり日本の多大な軍事費の負担と徴兵制によって、他国に侵略するのは割に合わないと思わせることで、平和を保ってきました。現在でも新築される家やマンションには防空壕や核シェルター作られています。

祈るだけではなく、国民一人一人がもっと議論して、真剣に命を守る最善策を考えてほしいと思います。修学旅行で来た子供達を見ながら、日本人は少し平和ボケしているのではという危機感と、核反対を唱えるばかりではなく、もう一歩、深い教育をするべきなのではと感じました。

原爆死没者慰霊碑は、原子爆弾によって壊滅した広島市を、平和都市として再建することを念願して建てられました。中央の石室には、日本人だけではなく外国人も含めて、亡くなった原爆被爆者の名簿が納められています。

このトンネル状の記念碑をのぞき込むと、遠くに原爆ドームが見えるようになっています。

原爆死没者慰霊碑の前にたたずんでいると、どこからか二羽の鳩が飛んできて、慰霊碑の上に留まりました。平和を象徴しているようで、ここで起きたような悲惨なことが二度と起こらずに平和な日々が続くように、そして亡くなった方々を思い祈りました。

公園内にある広島平和記念資料館と、その前にある祈りの泉と嵐の中の母子像です。祈りの泉の噴水が、まるで天に向かって祈りを届けているようでした。

資料館の鑑賞券はたったの200円ですが、中身は非常に濃くずっしりと重い資料館です。耐え難い思いに苦しめられますが、必ず行くべき場所だと思います。

被爆する前の広島の活気ある街並みの写真の後に、原爆が落とされたパノラマ写真が展示されています。

これだけでも、十分気持ちが落ち込んでいきますが、その後どんどん立ち直れないほど、悲しみでいっぱいになって写真を撮ることができません。

辛うじて撮った原爆の熱で溶けて曲がった自転車です。もっと悲惨な物を目にしましたが、それは、ここを訪れた人が自分の目で見る事をおすすめします。

広島平和記念資料館を出ると、もう重い疲労感でホテルに帰りたくなりましたが、このまま帰っても重い気持ちのままなので、気分を変えに縮景園に行くことにしました。気分転換に最適なおすすめの場所なので、立ち寄ってみてください。

資料館の前の広場にタクシー乗り場があって、それほど遠くない場所なので、ここはタクシーを使いました。

縮景園は、まさに都会のオアシスで、日本庭園は心を和ませる不思議なパワーを持っています。

1620年に築づかれた縮景園は、原爆により壊滅状態になり、当時は負傷者や、やっとたどり着いたもののそのまま息を引き取った人々で、地獄絵のようだったと聞きました。その後復元されてかやぶき屋根の茶室などがある、落ち着いた美しい回遊式庭園の本来の姿を取り戻しています。

木々や池の鯉を眺めているうちに、やっと少し清々しい気持ちになれました。皆さんも観光で疲れたら、ぜひ縮景園に立ち寄ってみてください。

縮景園を出て右方向に、前の道を西に向かって真っすぐ行くと、徒歩7分ほどで、広島城裏門に着きます。

広島城は、豊臣秀吉の大老である毛利輝元により、1589年に築城が開始されました。三重の堀で囲み、外堀は原爆ドーム辺りまである広大な規模でしたが、原爆により壊滅状態になりました。

現在のこの天守閣は、1958年に復元された物で、内部は、武家文化を紹介する歴史博物館になっていて、入館料は370円です。

天守閣から原爆ドームのある南方向に行くと、出撃の拠点となる二の丸と表門ります。1989年から1994年にかけて忠実に修復され、当時の美しい木造建築を見る事ができます。二の丸の内部は無料で見学できます。

帰りは表門を出て地下道を通り、南にまっすぐ行くと、路面電車の紙屋町東駅に徒歩約15分で着くことができます。途中に広島美術館やそごうなどありますので、ぶらぶら歩いてもそれほど長く感じる事はありません。

広島に来たら、まずこのコースで観光してみてはいかがでしょうか?重い気持ちにもなりますが、人生で見るべきものが、そこにあるように思います。

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